2026.05.01 News

【イベントレポート】SusHi Tech Tokyo 2026 サイドイベント「企業担当者が本音で語り合う夜 ─ GX技術の都市実装に向けて」に登壇しました

2026年4月28日(火)、SusHi Tech Tokyo 2026(主催:東京都)のサイドイベント「企業担当者が本音で語り合う夜 ─ GX技術の都市実装に向けて」が開催されました。会場は、清水建設が江東区潮見に展開するイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」。
GX分野で社会実装を目指すスタートアップ・事業会社、行政関係者などが一堂に会し、アールイーも参加・ピッチ登壇いたしました。交流タイムでは、実装に向けた課題や連携ニーズを率直に共有する一夜となりました。


イベント冒頭の基調メッセージでは、東京都産業労働局 産業・エネルギー政策部 産業政策連携促進担当課長の藤井琢也氏より、東京都が掲げる2050年に向けたGXビジョンと、産業政策の方向性について説明がありました。東京都では、ディープテックなどの研究開発成果を社会実装へとつなげるため、技術の集積にとどまらず、需要喚起、企業間交流、CVCを通じたオープンイノベーションなどの支援を拡充しています。藤井氏からは、研究開発そのものに加え、誰に、何を、どのように届け、その後どのように運用していくのかまでを具体的に描く視点の大切さが共有されました。

東京都産業労働局産業・エネルギー政策部 産業政策連携促進担当課長 藤井琢也氏


当社代表取締役 今井によるピッチ登壇の様子

アールイーからは、「日本の未利用資源活用の可能性」をテーマに、飲食店や商業ビルから日々排出されながら、これまで産業廃棄物として処理されてきた排水油泥の再資源化についてご紹介しました。飲食店や商業ビルから日々排出されている事業系排水油泥は、国内で年間約35万トンとされる未開拓の資源です。家庭系廃食用油と比べても回収量が多く、発生場所が比較的明確であるため、都市部における資源循環の新たな可能性を持っています。

本事業では、食品工場、セントラルキッチン、外食・中食事業者、家庭などから排出される油脂資源を対象に、回収・適正処理・精製から、FAME、SAF・HVOなどのエネルギー利用、さらには化学原料・工業原料としての活用までを一気通貫で進めていく構想です。また、排水油泥は、適切に処理されない場合、下水道管内で硫化水素を発生させ、管路の劣化や商業地における異臭・衛生環境の悪化につながる可能性があります。これを丁寧に回収し、適正に処理・再資源化することは、都市インフラへの負荷を軽減しながら、未利用資源を国内エネルギーへと転換する取り組みでもあります。試験用プラントは2026年6月末頃の稼働を予定しており、今後は、グリストラップ浮上油に限らず、惣菜店や食品工場から排出される油脂分を含む廃棄物全般にも対応していくことを目指しています。


第2部は会場を別フロアに移し、登壇各社のポスターを囲んでのネットワーキングが行われました。GXの最前線を走るプレイヤーが一堂に会し、CO2回収・再利用、熱源最適制御AI、低炭素コンクリートなど多彩な技術を巡って議論が交わされました。当社ブースにお越しいただいた皆様、ありがとうございました!


今回会場となった「温故創新の森 NOVARE」は、清水建設が研究開発・歴史継承・人材交流の機能を一体化したイノベーション拠点として整備した施設です。木造ハイブリッド構造や脱炭素技術、最先端のロボティクス・建設DXの実証環境が随所に組み込まれており、建物そのものが「GX技術の都市実装」というテーマを体現するショーケースとなっていました。今回のテーマを空間全体で感じられる、とても印象的な場でした。

公式サイト:https://www.shimz.co.jp/novare/
公式note:https://note.com/novare


アールイーは、排水油泥という都市の足元に眠る未利用資源を、エネルギーと環境改善の両面で価値化していくために、現在さまざまなパートナーを募集しています。

ビル・飲食施設をお持ちの事業者さま、回収・物流のパートナー、再生燃料の利用先となるエネルギー事業者さま、そして実装の場をともにつくる行政・自治体の皆様、ぜひお気軽にご連絡ください。

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