ドローンと新幹線を活用した物流動線開拓の販売会を実施

クリエイティブ マッチング

[クライアント] 新潟スマートロジスティックアイランド推進協議会
[実施期間] 2024年11月5日(火)、6日(水)

アールイー株式会社(以下、弊社)が運営の一部で参画したドローンと新幹線を活用した物流動線開拓の実証実験が11月5日(火)に実施されました。

実験は、新潟県の離島・佐渡島(佐渡市)と粟島(粟島浦村)に上がった海産物をドローンと新幹線などの物流を活用して都内に短時間で届けようとするものです。実験では、佐渡島から「南蛮エビ」が、粟島からは「南蛮エビ」と「アオリイカ」が同日朝に出発し、その日の午後に東京・銀座の新潟情報館「THE NIIGATA」に届けられ、一般販売も行われました。

弊社は本実験において、届いた海産物の目利きをする都内の飲食店のオーナーシェフや料理人、百貨店のバイヤーなどを会場に集めたほか、翌日同様のルートで実際に都内の飲食店に届ける実験の受け取り店舗のアレンジを行いました。

特産品の届け先・販売会場になった「THE NIIGATA」。会場になった3階のイベントスペースでは粟島の特産品販売並びに、佐渡島・粟島よりドローンで運んだ海産品の販売会が行われ、メディア公開もされた。

新潟県に揚がった甘エビは、鮮やかな赤色と形が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから「南蛮エビ」と呼ばれている。水産庁が認定する漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」に認定されている。

THE NIIGATAに到着(11月5日に実験の内容)

以下のルートで特産品がTHE NIIGATAに届けられました。

①佐渡島(佐渡市)
佐渡島<ドローンよる高速発送>→西海岸公園→新潟駅<上越新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」>→東京駅→新潟情報館「THE NIIGATA」(銀座)

②粟島(粟島浦村)
粟島<ドローンよる高速発送>→岩船港→新潟駅<上越新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」>→東京駅→新潟情報館「THE NIIGATA」(銀座)

THE NIIGATAには、保冷バックに入って届けられた。

THE NIIGATAに集まった都内の料理人
西岡英俊氏 モダンチャイーズ「シノワズリ372」(築地)オーナーシェフ
丸山和孝氏 フランス料理「Restaurant TOYO Tokyo」(銀座)シェフ
関口幸秀氏 イタリアン料理人(フリー)

モダンチャイーズ「シノワズリ372」(築地)オーナーシェフの西岡英俊氏(写真右端)。
フランス料理「Restaurant TOYO Tokyo」(銀座)シェフの丸山和孝氏(写真左)とイタリアン料理人(フリー)の関口幸秀氏(写真右)。

西岡氏のコメント
取り組みはいいと思います。粟島から届いた南蛮エビとアオリイカを持ち帰りました。南蛮エビとアオリイカのエンペラはエビのミソ醤油をつけてお刺身で、アオリイカはフリット、アビの頭は唐揚げにして食べました。自分の店でも使ってみたいと感じるクオリティでした。

丸山氏のコメント
これからに期待したい取り組みです。粟島の南蛮エビは、生のまま食べたらとてもおいしいかったです。鮮度がいいのだと思います。当店の名物メニューのブイヤベースカレーの付け合わせとして実際にお店で提供しました。安定して入ってくるのであれば、ぜひ使ってみたいです。

関口氏のコメント
仕組みや社会的意義も含めてとても意義のある取り組みだと感じました。佐渡島の南蛮エビを持ち帰りました。南蛮エビは、他の甘エビと比べて水分量も多く繊細な扱いが必要なのですが、今回の取り組みでの商品は梱包がしっかりされていたのか、配送による状態の変化もなく本当に鮮度を感じられる商品で素晴らしかったです。

甘さが特徴の南蛮エビですが水分も多いので、1時間ほど脱水シートで余分な水分をとり甘みを凝縮させて、そこに塩とレモン汁、オリーブオイルで瞬間マリネにしました。さらに新潟の「おけさ柿」と「神楽南蛮味噌」を和えたサラダにトマト、きゅうり、赤玉葱、ハーブ、ライムのセビーチェ、パクチーを添えて一皿に仕上げてみました。

都内飲食店に到着(11月6日の実験の内容)

前日の実験と同様の内容で、都内の届け先が以下の飲食店になりました。

イタリア料理店「グロッラ」(祐天寺)
フランス料理店「シェ・フルール東山」(池尻大橋)

「グロッラ」オーナーシェフ、桐山淑雅さんのコメント
佐渡島から届いた南蛮エビを受け取りました。食べてみて高いクオリティだと感じましたので、店のお通しで塩とオリーブオイルだけでお出ししました。離島の良い食材を、その鮮度のまま運ぶことはドローンでなければできないと思いますので、よい取り組みだと思います。他にどんな食材が運べるのか興味があります。

「シェ・フルール東山」シェフ、池田 隼さんのコメント
粟島から届いた南蛮エビを生食、茹で、焼きで試食したところ、衝撃的なおいしさで驚きました。鮮度が抜群で、身は濃厚、味も濃く、殻は刺さると痛いくらいパキッとして目は一つも取れているものはなく、味噌に関してはまったく臭みがなかったです。翌日にカンジャンセウ(醤油漬け)にしてお客様にも食べていただき、とても好評でした。

本実験について

新潟スマートロジスティックアイランド推進協議が「令和6年度スマートアイランド推進実証調査業務」の一環で、 佐渡島・粟島と本土を結び都心と共栄するDX物流および医療・防災プロジェクト実証事業として実施されました。

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