廃食用油も、排水油泥も。
事業活動から排出された油を、ひとつの循環へ。

今まで見過ごされてきた
事業由来の油の可能性

飲食店や食品工場等から排出される廃食用油や排水油泥は、適切に回収・管理されなければ衛生環境の悪化や機材ダメージなどにもつながります。

このうち、液体として回収できる「廃食用油」については、畜産用飼料への添加や、石けん・塗料などの工業原料、また海外輸出など、一定の活用が進んでいます。

しかし、それでも すべてが活用されているわけではありません。回収拠点が限られる地域や、小規模事業者にとって負担が大きい地域では、廃食用油がそのまま廃棄されたり、排水へ流れ込むケースも少なくありません。

さらに課題が大きいのが、飲食店やビルの排水設備に蓄積される「排水油泥」です。
年間約35万トンにのぼる「排水油泥」は、回収や燃料化の仕組みが整っていないため、ほとんどが未利用のまま廃棄されています。

使い終わった油を廃棄物として終わらせるのではなく、地域のエネルギーに変え、循環する仕組みをつくることが、これからの社会に求められている取り組みです

排水油泥

排水油泥の資源利活用の課題

飲食店やビルなどの事業施設からは、排水とともに年間約35万トンの油泥(油を含む汚れ)が排出されています。しかし、このほとんどが未回収のまま廃棄されており、廃棄処理には高いコストがかかるうえ、油分が下水に流れ込むことで悪臭や配管の腐食などの問題も発生しています。

この油泥は、従来は“廃棄物”として処理されてきましたが、実は再生可能なエネルギー資源としての価値を持っています。アールイーは東京都および近隣地域で油泥を回収し、バイオ燃料化するプラントを都内に建設予定です。「地域の廃棄物を地域の燃料へ」というサーキュラーエコノミーのモデルを実現します。

普及・啓発と地域連携

  • 油泥回収網の整備を表す画像

    01

    油泥回収網の整備

    レストランやカフェなどの飲食店・ビル管理会社・排水処理事業者と連携し、都市部で分散して発生する油泥を効率的に回収するネットワークを構築します。

  • 油泥のバイオ燃料化・販売を表す画像

    02

    油泥のバイオ燃料化・販売

    回収した油泥を自社プラントにて処理・精製し、バイオ燃料として再生・販売。地域内での燃料供給を実現することで、輸送・廃棄のコストも削減することが可能です。

  • 地域協業モデルの展開を表す画像

    03

    地域協業モデルの展開

    東京以外の地域でも、回収→燃料化→販売までを地域内で完結させるモデルを構築。
    地域企業との協働により、資源と経済の地域内循環を目指します。

アールイーが実現する「都市型資源循環モデル」

当社は、都市で発生する事業系排水油泥を再資源化し、バイオ燃料として活用するプロジェクトを推進しています。このスキームは、既存の回収・処理ネットワークを活かしながら、回収 → 精製 → 利用 → 再循環を一気通貫で実現するモデルで、東京都の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」に採択されました。

  • トラックの写真

    Step 01

    回収

    排水油泥の回収ネットワークを整備

    飲食店や食品工場、ビル管理会社などから出る油泥を、既存の管洗浄・油脂回収事業者と連携して回収。新たな物流負荷をかけず、都市インフラを活かした効率的な収集スキームを導入します。

  • 工場の写真

    Step 02

    エネルギー精製

    油泥を再生油脂として精製

    回収された様々な夾雑物を含む油泥を、特殊な技術を活用して除去し、再生可能な油脂資源、さらには高付加価値なバイオ燃料を製造

  • 再利用された商品の画像

    Step 03

    利活用

    副生成物も含めた完全循環へ

    精製工程で発生する副生成物も再利用し、洗浄剤や石けんなどへ展開。
    資源の無駄を最小限に抑えた完全循環型モデルを構築します。

  • 青空の下の地域の住宅街の画像。

    Step 04

    普及・啓発

    地域展開・他自治体への導入

    東京都内での実証を起点に、他の自治体や都市にも展開可能なモデルとして設計されています。地域の環境・事業構造に合わせてスキームをカスタマイズし、「地域で発生した資源を地域で活かすGXモデル」を各地に広げていきます。

廃食用油

飲食店・食品工場から出る廃食用油を、資源として活かす

飲食店や食品工場から出る事業系の廃食用油は、年間約40万トン発生していますが、回収ルートが確立していない小規模事業者では適切に回収されないケースもあります。
不適切な処理は下水トラブルや環境負荷の原因にもなります。
一方、適正に回収された廃食用油は、飼料やバイオ燃料として再利用できる貴重な資源です。既存の回収ネットワークを活かし、安定した回収体制を整えることは、環境対策と地域循環の両面で重要な意味を持っています。

てんぷらの写真

私たちの取り組み
地域とともに進める持続可能な廃食用油の回収

地域での回収が始まっています

地域の商店街には、昔ながらの飲食店が多くあります。
小規模な店舗においては、廃食用油を回収してもらう仕組みやルートが整っておらず、これまで適切に処理をすることが難しい状況が続いていました。

私たちは各地の商店街の皆さまと対話を重ねながら、店舗の負担を増やさず、地域として参加できる回収の仕組みを一緒に形にしてきました。現在は、都内各所で実際の回収をスタートしています。
現場のオペレーションに合わせて無理なく取り入れられる形にすることで、自然に続けやすい回収を実現しています。

商店街の画像
廃食用油をバケツに入れている画像
とんかつを食べる前の画像

FAQ

事業由来の廃食用油の回収に関するよくある質問をまとめました。

  • Q.産業廃棄物収集運搬の許可は持たれていますか?

    弊社は管理会社という位置づけのため、回収は全国油脂事業協同組合連合会の加盟企業が回収します。加盟企業は全て産業廃棄物収集運搬の許可を保有しております。

  • Q.回収には誰がきますか?

    全国油脂事業協同組合連合会と調整して、近隣で回収している回収事業者が回収へ伺います。

  • Q.回収はいつからできますか?

    廃棄物、有価物いずれの取り扱いであっても、弊社から取引に関する契約書を取り交わした後に、回収日程を調整させていただきます。

  • Q.回収頻度はどれくらいですか?

    排出事業者様の排出量を伺ってからの調整になります。ただ、全国油脂事業協同組合連合会の各組合は日々全国の廃食用油を回収しており、その回収網で回収するため柔軟に対応いたします。

  • Q.回収費用はどれくらいですか?

    全国油脂事業協同組合連合会の回収ネットワークを活用した共同配送となりますので、無料になります。地域によっては費用が掛かる場合はありますので、契約時にお伝えします。

  • Q.回収はどこまできてくれますか?

    全国油脂事業協同組合連合会の回収ネットワークを活用した共同となるため、全国どこでも回収が可能です。

  • Q.グリストラップ清掃には誰がきますか?

    全国油脂事業協同組合連合会と調整して、近隣で回収している回収事業者が回収へ伺います。

  • Q.廃食用油と合わせて回収できますか?

    グリストラップ清掃と廃食用油をまとめて回収することで、排出者事業者様の負担も減ると考えており、まとめて回収することも可能です。

インタビュー

  • インタビューのサムネイル

    全油連 塩見 正人

    ×

    アールイー 今井 直樹

    「廃食用油⇨資源」を当たり前な社会へ

    全油連とアールイーが共創する循環モデルの現在地

  • インタビューのサムネイル

    巣鴨信用金庫 上杉 正信

    ×

    アールイー 今井 直樹

    いつものまちで、環境を考える

    巣鴨信用金庫とアールイーが育てる、身近なサーキュラーエコノミー

ワークショップ・勉強会を開催しています

資源循環の仕組みや具体的な利活用事例について、わかりやすく解説します。御社での取り組みや、組織内での環境教育の一環としてぜひご活用ください。

開催例

子供向け普及啓発活動ワークショップ
廃食用油の取り扱いに関する研修

ご相談・お問い合わせ

ご依頼・ご相談はフォームより随時受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。